格安オールドレンズ「ヨンサンハチロク」を買ってみた
(投稿日:2015年01月14日)Nikon DFは銀塩時代のオールドレンズも使用できます。せっかっくなので試しにオールドレンズも使ってみようと思って調べててみたら、とても気になるレンズを発見!それがこちらZoom NIKKOR Auto 43–86mm F3.5(通称ヨンサンハチロク)です。
Zoom NIKKOR Auto 43–86mm F3.5(ヨンサンハチロク)
1963年に発売(生まれる前w)された国産で初めての標準ズームレンズ。43–86mmnの焦点距離からヨンサンハチロクとかヨンサンパーロクと呼ばれています。ヒゲとよばれる被写界深度のガイドラインが美しい。
かなりインパクトのあるデザインですが、DFには不思議と馴染みます。何度かモデルチェンジしていて、今回購入したのはAi対応した後期のモデルです(最終型はヒゲが5本)。もしかしたら同じ歳かもw
確かに単焦点レンズや最新のズームレンズと比較すれば性能面でいささか見劣りのするレンズである。しかし、“標準ズームレンズ” というジャンルを作り出し、ズームレンズの利便性と楽しさを一般に知らしめた功績は高く評価されるべきであろう。また、うまく使えば今のレンズにはない味わい深い描写の得られるレンズであり、今なお実用価値は高いと感じる。
鏡筒にひげ状に刻まれたカラフルな被写界深度目盛りが優美な、ニッコールの名レンズのひとつである。
ニッコール千夜一夜物語 第四夜: ~小型化、低価格化で実用的な写りをめざした国産初の標準ズームレンズ~ Zoom-NIKKOR Auto 43–86mm F3.5 大下孝一
かなり長い間販売されていたので中古市場に大量に出回っています。今回は後期モデルの美品をヤフオクで4,000円でゲットできました。
で、その実力は…
さすがに40年も前のレンズなので期待はしてはいけないのですが、とにかくびっくりするぐらい歪みますw
ブロック塀を写してみました。広角側は樽型に歪みます。
一方で、望遠側は糸巻型に歪みますw こういう歪みがわかるものは写してはいけないようです。
コントラスト高めの色味は好みだけど、ボケもざわざわして落ち着かない感じなのである程度絞って使っています。ズームの操作方法も変わってて、ひねるのではなく、垂直に引っ張ったり戻したりして調節します。もちろんAFもないし、ピントの山も掴みにくい(フォーカスエイド頼り)。
って感じで、ひとことでいうと「難あり」のレンズです。でも、なぜか持ち出す気になる不思議な魅力の1本です。見た目が好きなのでカメラをしまっておくときはヨンサハチロク付けてますw
ヨンサンハチロクで撮った写真
花を撮る分には歪みは目立ちません。発色も良好。
まっすぐなものは全部曲がるw
呉羽山から見た富山駅。特に可もなく、不可もなく。
線が太くて力強い感じがするような、しないような。