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Nikon純正ワイヤレスモバイルアダプター「WU-1a」でカメラとスマホをつないでみた

Nikon純正ワイヤレスモバイルアダプター「WU-1a」でカメラとスマホをつないでみた

デジカメで撮った写真をすぐにスマホやタブレットで見たい、使いたい!そんな要望に応えてくれるアイテムとしては、Eye-FiやPQIなどの無線LAN搭載SDカードなんかが有名ですが、Nikonユーザーなら純正オプションのワイヤレスモバイルアダプター「WU-1a」はいかがでしょう。

2012年に発売されたときから気になっていたアイテムですが、当時の愛機D7000はなんと動作対象外!悔し涙を流して我慢しました。新しい愛機のNikon DFは動作対象ってことでさっそくポチってみました。

ワイヤレスアダプター「WU-1a」とは

ワイヤレスアドプター WU-1a

Nikon純正のカメラに外付けで装着する18×21×10mm、3gの超小型無線接続ユニット。接続はUSB/オーディオビデオ出力端子を使います。カメラに取り付けるだけで、同ネットワーク内のスマホやタブレットと無線経由でPC不要で直接データの送受信ができます(専用アプリのインストールが必要です)。

ワイヤレスアドプター WU-1a

本製品がおもしろいのは、写真データの閲覧だけじゃなくて、スマホやタブレットから撮影もできちゃうところ。撮影モードではスマホやタブレットがライブビューに早変わり、リモート撮影や自撮りなど、自由な撮影スタイルが楽しめます。

WU-1aの使い方

WU-1aのセットアップ

iPhone/iPadには専用アプリ「Wireless Mobile Utility」が用意されているので、まずはこれをダウンロードしておきます。

使い方は既存の無線LAN搭載SDカードと同じでとても簡単(2ステップ)です。

ワイヤレスアドプター WU-1a

WU-1aをカメラのUSBポートに差し込みます。電源を入れてランプが点灯したらカメラ側の準備はOKです。

Wireless Mobile UtilityWireless Mobile Utility

次にiPhone/iPadでは、「設定」の「Wi-Fi」を開くと「Nikon_WU_XXXXX」ってのがいるのでそいつに接続します。接続賀完了したら、Wireless Mobile Utilityをひらくとカメラの操作が可能になります。

カメラ内の写真の閲覧と取込

Wireless Mobile UtilityWireless Mobile Utility

Wireless Mobile Utilityから「写真を見る」をタップすれば、接続先のカメラが表示されカメラ内に保存された写真データにアクセスできます。写真はJPGだけでなく、NEF(NikonのRAW形式)も表示できます。サムネイルをタップすれば拡大表示もできます。写真にチェックをつけて画面下の「取り込む」ボタンをタップすればデータの転送が開始されます。

遠隔操作で撮影する

Wireless Mobile UtilityWireless Mobile Utility

Wireless Mobile Utilityから「写真を撮る」をタップすれば、接続先のカメラのライブビューが表示されます。このとき、タッチ操作でフォーカスができます。そして、画面下のカメラマークをタップすればシャッターがきれます。シャッタースピード、絞りなどの情報も表示されますが表示のみで操作できません。

WU–1aのグッドなところ

RAWデータも表示できる

さすが純正品ってことで、JPGだけじゃなくて、RAWも表示されるのはすばらしい。最近はRAWでしか撮ってないので助かります。アプリで現像もできたら最高なんですが。

使いたいときだけ使えばいい

無線接続は便利ですが、常時接続しているとバッテリーの減りが気になります。WU-1aは使いたいときだけ装着すればいいのでバッテリーが節約できます。

タッチ操作でフォーカス

撮影モードのときにタッチ操作でフォーカスできます。ピントあわせが楽です。

無線接続なので別室からも操作可能

赤外線リモコンと違って無線なので、電波の範囲であれば壁越しでも操作できます。別室からリモート撮影っていうシチュエーションはあまりなさそうですが、写真の閲覧を離れたところからもできるのは便利ですね。

WU–1aの残念なところ

RAWデータの転送は重くて現実的じゃない

RAWデータも扱えるのはステキなんですが、表示は問題ないものの、データ転送は一応できることはできるけど気絶するほど遅いです。まぁ、DFだとRAW1枚が20MB近いのでしょうがないのかな。そういう点でもRAWの現像機能はほしいなぁ。

撮影モードで操作できるのはフォーカスとレリーズのみ

撮影モードはタッチ操作でフォーカスできますが、シャッタースピードや絞りの変更は表示のみで変更はできません。バルブ撮影とかインターバル撮影とかロケーション情報の付与とかできたら最高なんですが。

iPadに対応してない

いまどきiPhoneにしか対応していないのはいただけません。表示だけの問題なので2倍表示にすれば全画面で使えますが、タブレットの大画面でこそ使いたいアプリなので早急に対応してほしいです。

動作対象機種が少ない

便利なアイテムですが、WU-1a登場前のカメラでは使えません。今現在(2014/03)の対応機種はDf・D7100・D5200・D3300・D3200・COOLPIX A・COOLPIX P7800・COOLPIX P520・COOLPIX P330です。WU-1bはD610・D600・Nikon 1 V2・Nikon 1 J3・Nikon 1 S1・Nikon 1 AW1です。

なんか不安定

写真の閲覧時も撮影時も全体的になんか不安定なことがあります。自室がいろいろな電波がとんでるからかもしれませんが、操作不能になったり接続がきれたりすることがあります。他の無線LAN系アイテムも似たような感じなのでそこは割り切って使う感じですかね。

まとめ

撮影した写真をデータを転送することなく、すぐにiPadで確認できるのは便利ですね。大きな画面ならピントのチェックも楽々です。PCに取り込む前に整理できるのがうれしいです。

撮影モードは機能としてはおもしろいのですが、ライブビューの表示やレリーズに遅延があるのが気になります。現状は物撮りなら使えそうですが、動くものを撮影するのは難しいかな。バージョンアップで改善されることを期待します。

閲覧・転送のみの無線LANカードに加えて、撮影モードも楽しめるので、NikonユーザーならWU–1aって選択肢はありだと思います。

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