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『楽しいみんなの写真』を読んだ感想

『楽しいみんなの写真』を読んだ感想

カメラやレンズなどにそれなりにお金をかけた気もするし、出かけるときにはなるべくカメラを持ち歩くようにもしているのですが、なぜかあまり写真を撮っていません。いや、シャッターは押しているので撮ってはいるのですが、なんだか気に入らなくてすぐ消去しちゃうんですよね。

メモリーカードの容量が足りないけじゃないですよw それなりに道具は良いものを揃えたんだからそれなりにうまい写真を撮らなくちゃって気負いがあって、撮っても撮っても気に入らなくて削除してしまうのです。なんかこんなの楽しくない…。

テクニック的な本ではありません

そんなときにtwitterでこの本のことを知りました。楽しみ方なんて人に教えられるもんだっけ?とか思いつつも最近プロアカウントを契約したflickrの活用方法が気になったので購入。以前参加したセミナーで著者のいしたにまさきさんがずっとカメラを愛おしそうにしてたので、カメラについてどんな接し方をしている人なのかもちょっと気になってました。

本書にはいわゆるうまい写真を撮るためのテクニック的なことはいっさい書いてありません。それでもいますぐカメラを構えたくなるような、ワクワクするような写真の撮り方・管理方法が紹介されています。写真とはこうあるべきという先入観・思い込みを見事に粉砕してくれ、新しい見方ができるようになった気がします。

個人的にはココがポイント!

写真が生み出すコミュニケーション

1枚の写真から感じることは人それぞれ、自分にとって無価値でも、ある人にとっては価値があることもある。そのためには撮った写真は公開してたくさんの人に見てもらおう。

早速flickrにアップしている写真のうちプライバシーの許す限りで公開に変更しました。ろくな写真がありませんがw

「撮るに足るもの」というもの

「写真とはこういうものだ」という既知の結果から逆算して、それに見合う場面を生活の中に探している(中略)「良い写真」を目指して「撮りたいもの」を探すと、それはどうしても「誰かが撮ったもの」と同じにならざるを得ない。おそらく撮りたいものを僕らは知りようがない。運が良ければ、撮れてしまった後に気がつくものであるはずだ。

ああ、まさにそう。どこかで見ただれかの写真をマネしようとして、そしてマネできなくて不満に感じる。そんなことの繰り返し。マネをして技術を学ぶことはありだけど、そればっかりじゃダメなんですね。「撮りたいもの」なんて決めずに、ただ目の前を撮ってるだけなのにおもしろいものだってあるだなんて。毎日決まった時間に目の前の風景を撮影するだけの「瞬間写真」ってプロジェクトがおもしろいです。

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