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きっと2回観たくなる!『クラウド アトラス』を観てきた感想

なんとなくSF映画でも観るかっていう軽い気持ちで観た『クラウド アトラス』が想像以上に良かった。ちょっと難解だけど、これは是非オススメしたい1本です(決して万人向けじゃないけどw)。

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本作は、19世紀から近未来(24世紀)まで、時代も場所も異なる6つの物語からなる群像劇(『マグノリア』『パルプ・フィクション』のような複数の物語から構成された作品)。ただし、ただの群像劇ではありません。各物語の登場人物が別の物語の登場人物の生まれ変わりという設定で(俳優も1人で複数役を演じています)、6つの物語を通して輪廻転生を描いています。

あらすじ

大西洋横断中の白人弁護士と密航者の物語(1849年)、作曲家を目指す若者の物語(1936年)、原発をめぐる陰謀を追うジャーナリストの物語(1973年)、老編集者の晩年の物語(2012年)、ネオ・ソウルでのクローン人間の革命の物語(2144年)、文明崩壊後の世界に暮らす羊飼いの物語(2321年)、時代も場所も異なる6つの物語。それぞれの物語の登場人物たちは、親子、夫婦、兄弟、恋人、友人、あるいは敵同士と姿を変えながらも、因果に導かれ何度も出会っては別れ、争いと過ちを繰り返す。いつかその愛を成就するために。

みどころ

先が読めないおもしろさ

本作は6つの物語がめまぐるしいスピードで(数分おきレベルの節操のなさ)で入れ替わりながら進んでいきます。輪廻転生という難解なテーマも相まって見る人を混乱させます。ひさびさに全く先が読めない展開で、172分と大長編にも関わらず、一瞬もダレることがありませんでした。

1人6役、誰が誰を演じたの?

キャストのほとんどが1人で複数の役柄を演じています。年齢や人種、性別をも超えて何役も演じ分けています。あまりの変わりように最後まで誰だかわからない人までいたりします。あなたは全部見つけることができるでしょうか?エンドロールで役柄のネタバレがありますが、絶対「えー!」って叫ぶはずです。最後まで席を立たずにお楽しみください。

物語をつなぐ因果の糸

それぞれの物語は独立しているようで、実はどこかにつながりが隠れています。大西洋航海中に書かれた日記を次の時代の青年が読んでいたり、青年が作曲した曲を、次の時代のジャーナリストが探していたり。ある時代でなされた選択が、次の時代を変えていく。ラストに向かうにつれて、それぞれの物語をつながく因果の糸が少しづつ見えてきます。難解な展開だった分だけ、ラストの盛り上がりはひとしおです。

個人的な感想

観賞中はわからないことだらかで途方に暮れましたが、最後にはなんとなくわかったつもりになれました。観終わった瞬間からもう1回観たいと思わせるおもしろい仕掛け満載の映画でした。

仕掛けといえば、「佐藤秀の徒然幻視録」の記事によると本作にはかなりたくさんのオマージュがちりばめられているそうです。恐ろしいほど深いですね。

そういえば、本作は『マトリックス』シリーズのウィシャウスキー元兄弟と『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクバの3人が共同監督という珍しいスタイルだったそうです。え?ウィシャウスキー“元兄弟”ってなんだ?って思ったらお兄さんがお姉さんに転生されたみたいです。

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