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『ヒルクライマー』はロード乗りならみんなアツくなる1冊

ヒルクライマー (小学館文庫)

著者/訳者:高千穂 遙

出版社:小学館( 2011-06-07 )

定価:¥ 690

Amazon価格:¥ 690

文庫 ( 361 ページ )

ISBN-10 : 409408620X

ISBN-13 : 9784094086201


ここ最近、街でスポーツタイプの自転車を見かけることが増えました。環境に優しいこと(自然はもちろん経済的にも)や高いダイエット効果もあって若い人から年配の人、女性ライダーも増えていますね。私も数年前にロードバイクを買って天気の良い週末にはよく荒川サイクリングロードに出撃しています。

多くの人はできるだけ緩急の少ないコースを走るのを好むと思いますが、一部にはただ平地を走るだけじゃ満足できない特殊な性癖を持った変態さんたちが存在します。彼ら(彼女たち)はあえて自転車で長く急な坂道を苦しみながら登ることに幸せを感じるそうですw 本書はそんな坂の魅力に取り憑かれた坂バカたちの物語です。

著者の高千穂遙自身が有名な自転車乗り(毎日多摩川沿いを50km走っている?)なだけあって臨場感が尋常じゃありません。自分もロードに乗っているからでしょうが、ページをめくるたびに、ビンディングペダルが足を締めつける感じや、ペダルを強く踏み込んだときにフレームがしなる感じ、吹き出した汗が白く乾いてざらつく感じ、がリアルに甦ります。

登場人物のキャラクター設定に若干の無理さを感じますが、恋愛、家族、生きる目標、などわかりやすいテーマに「なぜやつらは坂に登るのか?」という命題がほどよいスパイスとなってとてもテンポよく読めます。自転車の話もマニアックな内容にはなっていないので、自転車乗りじゃない方でも楽しめるんじゃないかなと思います(自転車乗らない人が本書に興味を持つことはないかもしれませんがw)。

あっという間に読み終えてしまうほど夢中になれて本書には大満足なんですが、すぐにでも走りにいきたくてウズウズと欲求不満が募ります。そして、そんなときに限って翌日は雨なんですよね…

あらすじ

マラソンを辞め目標を失い、大学も辞めてしまった青年が友人の遺品としてロードバイクを譲り受ける。そしてたまたま整備に立ち寄った自転車ショップでの出会いをきっかけにロードバイクとヒルクライムの魅力にはまっていく。息も止まるほどの苦しさに耐えながら登る坂の先には何が待っているのか?

おまけ:テンションが上がる自転車マンガ

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

著者/訳者:渡辺 航

出版社:秋田書店( 2008-07-08 )

定価:¥ 440

Amazon価格:¥ 440

コミック ( 192 ページ )

ISBN-10 : 4253214517

ISBN-13 : 9784253214513


シャカリキ! (1) (小学館文庫 (そB-12))

著者/訳者:曽田 正人

出版社:小学館( 2006-06 )

定価:¥ 750

Amazon価格:¥ 750

文庫 ( 470 ページ )

ISBN-10 : 4091936423

ISBN-13 : 9784091936424


OverDrive(1) (講談社コミックス―SHONEN MAGAZINE COMICS (3581巻))

著者/訳者:安田 剛士

出版社:講談社( 2005-09-16 )

定価:¥ 420

コミック ( 192 ページ )

ISBN-10 : 4063635813

ISBN-13 : 9784063635812


『PROFESSIONAL アクセス解析』出版記念セミナーに行ってきた

『PROFESSIONAL アクセス解析』出版記念セミナーに行ってきた

アクセス解析イニシアチブ副代表の衣袋宏美著『PROFESIONAL アクセス解析』の出版を記念して、デジタルハリウッド大学大学院で開催された『「PROFESSIONAL アクセス解析」出版記念セミナー~データに基づいたWebマーケティングをするためにアクセス解析を身につける~』という長いタイトルのセミナーに行ってきました。

2年くらい前のWeb担当者Forumのイベントで衣袋さん主催のグループワークに参加して以来、その卓越した知識と歯切れの良いトークにファンになり、以来Web担当者Forumの連載コラムを愛読しています。特に新連載の「有名サイト、かってに解析!」は大変勉強になります。PDFにて配布(有料)されている「おしえてGoogle Analytics」もとても参考になります。『PROFESIONAL アクセス解析』はまだ読んでいませんが、近く入手したいと思います。

今回のセミナーはアクセス解析初心者向けと謳っていましたが、初心者以外でも気付きの多い有意義なセミナーでした。ポイントを忘れないうちに簡単にメモしておきたいと思います。

アクセス解析を使うにあたっての心構え

  • データの測定原理を知ることが正しくデータを読み解くための第一歩
  • 事実を読み取り、なぜそのような結果になったか推理する(仮説を立てる)
  • 大事なのは数字ではなく、データから読み取れる傾向

知っておきたいGoogle Analyticsの定義

  • セッション:サイト訪問から離脱までの一連の流れを1回として算出した数値(30分単位)
  • ユニークユーザー:サイト訪問者の数(端末単位)
  • ページ滞在時間:該当ページの閲覧開始と次ページの閲覧開始時間の差
  • 平均ページ滞在時間には直帰者(滞在時間0秒)が含まれている
  • リファラーがないセッションであってもcookieにある前回のリファラーが参照元となる

アクセス解析はじめの一歩(サイト改善のチェックポイント

  • 直帰率が高いページの原因を調査する
  • コンバージョンに至る経路のうち離脱率が高いページを調査する
  • データに大きな変化があったときはまず「参照元」を確認する
  • 参照元別に効果を測定し、集客方法の効率化を考える

講師:衣袋宏美(いぶくろひろみ)さんについて

東大卒業後、NEC、インターネット視聴率のネットレイティングスを経て、株式会社クロス・フュージョンを設立、アクセス解析を活用したWebサイトのコンサルティングを行っておられます。また、アクセス解析イニシアチブに設立から携わり業界を牽引する存在です。デジハリの客員教授として「アクセス解析実践」の授業を担当されていたり、Web担当者Forumでコラムを連載されたりと幅広く活動されています。ブログ「Insight for WebAnalytics」でも情報発信されています。ちなみにひろみさんですが女性ではなくておじさんです。

Web担当者Forum連載コラム

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PROFESSIONAL アクセス解析

著者/訳者:衣袋 宏美

出版社:技術評論社( 2011-04-13 )

定価:¥ 2,919

Amazon価格:¥ 2,919

大型本 ( 320 ページ )

ISBN-10 : 4774146331

ISBN-13 : 9784774146331


『ソーシャルメディアマーケター美咲 新人担当者 美咲の仕事帳』を読んだ感想

ソーシャルメディアマーケター美咲 新人担当者 美咲の仕事帳

著者/訳者:池田 紀行

出版社:翔泳社( 2011-03-16 )

定価:¥ 1,575

Amazon価格:¥ 1,575

単行本(ソフトカバー) ( 220 ページ )

ISBN-10 : 4798123498

ISBN-13 : 9784798123493


表紙から『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の二番煎じ、三番煎じを狙った本かと思ってなめていましたが、実際読んでみると『もしドラ』以上に目からウロコのすばらしい一冊でした。なめた態度で読み始めて申し訳ありませんでした(正座w)。

本書はソーシャルメディアマーケティング現場が抱える課題とその解決までの道のりを物語仕立てのわかりやすいフォーマットを用いて解説しています。海外での盛り上がりをうけて国内でもソーシャルメディアの利用が妄信的に報じられているなか、ソーシャルメディアの現状を冷静に分析し、本来あるべき姿に基づいて今できること、やるべきことを考える最良の指南書となっています。多少聞きなれない言葉があったり、物語に登場する人物はうすっぺらでちょっとアレだったりしますが2時間程度でさくっと読めます。

あらすじ

ソーシャルメディアマーケティングチームに配属された主人公(遠藤美咲)が、クライアントからの様々な要望に、マーケティングコンサルタントの五十嵐のアドバイスのもと、草食系男子の同僚と一緒に奮闘する成長ストーリー。ソーシャルメディアの利用において手段が目的化してしまっているクライアントの誤解を、地に足のついたソリューションで解決していく。2人の恋の行方も気になります(いえ、全然気になりませんw)。

読書メモ(個人的3つのポイント)

  1. ソーシャルマーケティングは魔法の杖ではない
    ソーシャルメディアを使うことが優先事項になっていないか?ユーザー視点で考え、本当の目的を忘れてはならない。
  2. 話題の影響範囲の違い:自分ゴト<仲間ゴト<世の中ゴト
    ソーシャルメディアは仲間ゴトづくりには適した場所ではあるが、マスメディアのような「世の中ゴト」させるパワーはない。
  3. 「費用対効果」ではなく「投資対効果」で評価すべき
    効果測定においても「手段の目的化」が起きている。ソーシャルメディアの効果測定は短期的な費用対効果で測ることは難しく、長期的な投資対効果で評価 すべきである。

おまけ

「とにかくTwitterやfacebookを使って何かやりたい」というような話をはじめ、「お金をかけずに宣伝したい」「炎上しないようにコントールしたい」「他媒体との費用対効果の比較がほしい」など、ソーシャルメディアを何でも叶えてくれる魔法のように考えている人は結構いる気がします。クライアントに限った話ではなくWeb制作会社のなかのひとであっても…。クライアントの意向だからと思考停止せず、ユーザーの立場にたって考えることを徹底したいと思います。

本書のベースとなった作者の前著『キズナのマーケティング』も気になります。遠藤美咲のtwitterアカウントもあわせてチェック!